それぞれの挑戦

湊 要一

ガーメント事業部 MM Grp. 6課 課長

経験が人を育てる。人が組織を強くする。

動かすのは若い力。

湊が率いる課は、メンバーが入社2~4年目の若手社員が多く、組織の構築と共に、後輩一人ひとりの育成が湊の肩にかかっている。湊の使命は25~35歳をターゲットとするレディースアパレルをお客様に、最終製品として提供すること。お客様ごとに営業、デザイナー、パタンナー、時には事務スタッフとチームをつくり、一丸で戦っていく。そのチームリーダーを、どんなに若くても営業課員に務めさせるのが湊の戦法だ。「チームの方針、全体への指示、年間を通した売上計画など、すべてのマネジメントを任せ責任感を鍛えたい」。課の売上げの大半を占める重要顧客を担当しながら、各チームリーダーの相談役として成長を見守る湊。任せることは、指示を与えて動かすよりも、膨大なエネルギーと覚悟が要る。それでも、一人ひとりの可能性に賭けるのは、「1日も早く一人前になれ」という強い願いがあるからだ。

厳しさも、温かさも、人と真剣に向き合うからこそ。

そんな湊も、若手時代には先輩社員や上司に支えられてきた。「営業1年目の時、どうしても作りたい商品があって、やらせてください!と、初めて自分から声をあげたんです。上司はOKを出してくれました」。しかし、結果は1枚も売れないという惨敗。大きな損失を出した初めての挫折だった。「ところが、上司はこの結果を予測していた。失敗すると分かっていて、やらせてくれたんです」。実際、挫折を味わうことで自分自身の甘さを実感。「私たち営業は売らないと意味がない。単なる思いつきではなく、生産に掛かるコスト、販売価格、売上げ予測など、すべて見通した上でものづくりをする必要がある」。だから、あえて突き放し失敗をさせる。そんな厳しさの中で、湊は言葉による指導以上のものを得ることができたのだ。「一方で、生産が追いつかず大幅な納期遅れが発生した時には、自分の仕事を止めてこちらを優先してくれた先輩、数社の工場に掛け合ってくれた先輩など、多くの人に助けられたことも」。厳しさも、温かさも、仲間と真剣に向き合うスタイレムの流儀。仕事に賭ける熱い想いを、湊は今、後輩たちに伝えようとしている。

人間力こそが、スタイレムの強さだから。

「繊維商社である私たちの仕事は、自分一人で生地を作り、デザインを描き、縫製する訳ではない。デザインはデザイナー、縫製は工場、デリバリーは倉庫と、多くの人や組織の潤滑油になって円滑に動かしていくのが営業の役割」。人と向き合う商売だからこそ、真剣に想いを伝えることが大事だと湊は考える。「たとえば、海外にある工場に生産指示を出す時、要件を伝えるだけでは上手くいきません。なぜ、それが必要なのか、こちらの想いをしっかりと伝えることで、事態は大きく変わってくる」。時代や業界のニーズが日々進化し、それに対して組織やシステムも改革が進むスタイレム。しかし、どんなにカタチが変わろうとも、その根底を支えるのは人間力なのだ。だからこそ、どんなに多忙でも、湊は後輩一人ひとりと真剣に向き合うことを止めない。「いつの日か、世界に向けてスタイレムの名を轟かせたい」――自らの使命を胸に、今日も若きリーダーたちを支え続ける。

湊 要一

2014年8月、新たに立ち上がった6課課長に就任。ファッションに対し特に興味はなかったものの「しがないサラリーマンにはなりたくない」という想いでスタイレムに入社。仕事に打ち込むことで面白さを知り、今では課の売上げの大半を一手に担うほどの実力者に。穏やかで落ち着いた風貌の奥に、熱い想いを秘めている。

経歴

2002年4月
入社
レディース向け製品を取り扱う56課で出荷業務を担当
ビジネスの基礎を学ぶ
2003年4月
56課の営業として、本格的に始動
生地の提案から製品提供に至るビジネスの流れを創りサプライチェーンを組織しながらお客様のニーズに応える
2011年2月
組織改編に伴いヤングカジュアルマーケットに向けたレディース製品を取り扱うトレンドストア事業部に配属
2014年8月
入社以来、製品分野で培ってきた実力が認められ入社7目にして新たに立ち上がった6課の課長に就任
以来、若手の育成に力を注ぎ、組織構築を図る

掴んだ喜び

「面白いから一生懸命やるのではない。一生懸命やるから面白いのだ」。これは、湊が好きな言葉。大きな仕事を任されるやりがいに惹かれ入社したものの、当初はファッション業界の知識はゼロ。今では服を売る仕事に誇りを感じている湊は、自分のためにTHOM BROWNEのスーツを購入。いざという勝負の場面で身に纏う。